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定期健診について - vol.31 -

歯の治療がひと通り終了すると、定期的な歯の健診を勧められるでしょう。


健診の大きな目的は、口腔内の健康維持・再発防止ですが、

     ・口腔内環境がその後どのような状態になっているのか?
     ・新たにむし歯・歯肉の炎症等は発生していないか?
     ・治療した歯・歯肉・骨等はどのような経過を追っているか?
     ・歯磨きを主とした予防法は適切だろうか?
     ・噛み合わせは安定しているか?

        など、患者さん個々の口腔内状況に合わせてさまざまな視点から観察します。



では、「歯の定期健診はどのくらいの間隔がいいのでしょうか?」

歯科の定期健診には、患者さん個々に目的が違いますので間隔も当然異なります。治療経験(むし歯・歯周病)もなく、常に口腔内環境が整っている方、むし歯が多かった方、歯周病で悩んでいる方、噛み合わせが極端にずれていた方では健診間隔が変わります。そのため健診間隔にマニュアルはありませんので、患者さんと医療者側が妥当な時期を一緒に考えて決めています。

歯周病であまり状況がよくない方や自己管理に自身のない方などは、1ヶ月間隔でメインテナスに来院される方もいますし、全体を治された方は3~6ヶ月位の間隔、口腔内環境が極めて良好な方は1~2年に1度位の間隔で来院される方まで、さまざまです。




「検診」「健診」
検診とは、病気にかかっているかどうかを調べるために診察・検査などを行なうことで、健診とは、「健康診断」「健康診査」の略です。ここでは馴染みのある「定期検診」という言葉を使いましたが当院では定期検診ではなく健康を維持するための定期健診でありたいと思っています。


皆さんの歯を大切にする心掛けが、より健康な環境づくりへのキーワードとなるでしょう。