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歯髄(歯の神経)温存・暫間的間接覆髄法(IPC)・Doc’s Best Cement

症例 4 - vol.41 -

39歳 男性



「普段は痛みを感じませんが、食事をすると食べ物によって痛みを感じ、冷たいものは神経が響くように感じます。以前はこのような状態で歯科医院に行くと必ず神経を取る治療を受けましたが、なるべくなら神経は取りたくないのですが…」と来院されました。





神経に到達する程進行したむし歯が確認できます。






咬合面遠心隣接部にむし歯が認められます。
このむし歯から食片が入り痛みを感じていたと思われます。









一部のエナメル質を削合すると広範囲にむし歯が認められ、歯質がとても軟らかいで状態です。








軟化象牙質をすべて除去すると露髄しそうなためその手前で洗浄をします。








暫間的間接覆髄法(IPC法)
歯の神経を保護するために行なう治療法で、軟化象牙質を一層残こし、その上に水酸化カルシウム製剤を一定期間被覆し、窩底直下の髄腔壁に修復象牙質(デンチンブリッジ)の形成を促せ、改めて残りの軟化象牙質を完全に除去したのちに最終的な修復します。
少し時間は掛かりますが、こうすることで神経を保護することができます。







IPC直後のレントゲン写真
このまま数ヶ月様子を見ます。