トップページ > 救済治療・再生療法 > 口内法 … > vol.56 症例 4 …


口内法

症例 4 - vol.56 -

40歳 女性



「以前治療を受けた際、治療中すごく痛く、歯が薄くなっているので抜歯したほうがいいかも… と言われました。1ヶ月前より歯肉が腫れてジンジンと痛みます。」と来院されました。






患歯の遠心部の歯槽骨縁~歯根中央部に透過像が確認できます。レントゲン像から穿孔(矢印)が疑われます。







MCr 支台を除去すると、遠心根の根管充填剤(GP)から反れた位置に穿孔(矢印)が確認できました。







消炎処置後、電気メスにて不良肉芽を除去しMTAセメントで塞ぎました。
(頬舌的に3mm 近遠心的に2mmの大きさ)







1ヶ月後
塞いだ部分を確認すると、穿孔部が広範囲のためかMTAセメントの一部が剝がれ落ちているのが確認できたためMTAでの完全封鎖に不安要素が残りました。
よって接着によって確実に穿孔部を封鎖する目的でGPを除去し、SBにて再封鎖しました。








2ヶ月後
前回の処置後1週間で症状は治まったようですが、少し経過観察してから薄くなった歯質補強を兼ね、SB+コア材にてビルドアップを行いました。
穿孔部付近の透過像が消失し始めているのが確認できます。








3ヶ月後








5ヶ月後
症状もなく骨の回復が認められ、歯槽硬線も確認できます。








6ヶ月後
最終補綴物(MCr)を装着しました。