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口内法

症例 2 - vol.50 -

48歳 女性



「A先生に一番奥歯を根管治療してもらいましたが、それから歯磨きするたびに出血するためB先生に診てもらったところ、穿孔しているので塞いだほうがいいでしょうと言われたため、穿孔を塞ぐ治療を受けました。しかしその後も出血したり、薬の味がするので診て下さい。」と来院されました。





レントゲン写真では根管治療とは明らかに反れた場所に広範囲に詰め物をされたような像が認められます。(矢印)
第2 小臼歯は以前に歯根端切除を受けたそうです。








クラウンを除去し確認すると、頬側近遠心根管の中央にGPで穿孔を塞いだのが確認できます。







GPを慎重に除去すると下方のほうはセメントのようなもので塞いであるようです。








残りの詰め物を除去すると穿孔部が確認できるところまできました。








詰め物を完全に除去すると、やはり穿孔が確認できます。
頬側中央の歯周ポケットにプローブを挿入すると根管内にプローブの先端が入り込みます。







患者さんの症状は頬側の穿孔部が原因と思われます。







頬側穿孔部の止血が完了しても根管内にジワジワと出血が確認されたため、周囲を注意深く観察すると、分岐部側にもピンポイントで穿孔部が確認できました。2か所の穿孔がありました。







MTAにて穿孔部を塞ぎました。(パーフォレーションリペア)

その後出血も治まり、薬の味もしなくなり、調子がいいようです。








一度穿孔部を塞ぐ治療を受けたにも関わらず、しっかりとした処置がなされていなかったことが心配のようでしたので、1年程仮歯で経過観察を経て最終補綴物を仮着







4ヶ月後
問題が無いようなので合着しました。