トップページ > 救済治療・再生療法 > 重症歯周病の処置 … > vol.63 症例 4 …


重症歯周病の処置

症例 4 - vol.63 -

65歳 女性




「昔から歯周病で多くの歯を治療したり、抜歯してきました。下の歯の奥歯ですが以前から冷たいものを飲むとしみていましたが、最近しみる感じが強くなったみたいです。診て頂けますか。」と来院されました。



簡易的なキーアンドキーウェイタイプで補綴されている最後臼歯です。
近心~遠心にかけて骨吸収が認められ、根面には多くの歯石もしくはセメント質の添加がありそうです。
今までこのような状態ですべて抜歯してきた経緯があり、患者さんから最終的には抜歯になっても構わないので、現時点でできるだけの処置をお願いされました。
骨吸収の状態から環境を整えるにはかなり厳しい状況ですが、要の最後臼歯を救済するため、意図的再植法にて対応することにしました。







抜歯窩には多量の炎症性組織が確認できます。

 









抜歯してみると歯根の半分以上に縁下歯石の沈着を認め、歯根膜組織は7~8割ほど消失しています。





 





根管治療 根管充填 デブライドメントを行いました。








再植直後








1ヶ月後








2ヶ月後








3ヶ月後








4ヶ月後








6ヶ月後








9ヶ月後
かなり骨が回復してきました。








1年後
骨の緻密化が確認できます。








1年6ヶ月後
骨が更に緻密化してきました。








2年後
安定してます。








3年後