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歯の挺出(Extrusion)

症例 4 - vol.64 -

71歳 女性  (矯正的挺出)



「差し歯が外れたので診て下さい。」と来院されました。



根管上部はロート状に開口し、歯肉縁下カリエスが認められます。
またポスト形成も太くて深いため、確実に処置できる位置までExtrusionして保存することにしました。







Extrusion開始







挺出終了







固定 歯肉整形後 3ヶ月
根尖周囲に骨が認められます。








当初再根管治療は希望されませんでしたが、折角ここまで良い状態が続いているので…
この際なので再根管治療も希望されました。
根管は2根管(頬側根・口蓋根)ありましたが、イスムスが存在し根尖手前で1根管になっていることから2根管 → 1根管に根管形成しました。また根尖部はしっかり石灰化しているため根尖手前1mmまでをファイバーポストとした根管充填型ファイバーコアにて補強しました。個人的な考えとオリジナルな手法ですが、本来のGP根管充填よりもこのような手法のほうが歯根破折予防につながるのではないかと思い、近年多くの症例で行っています。

根尖部の歯槽硬線が認められるようになりました。







補綴物装着







2年10ヶ月後
経過良好です。